2013年6月8日土曜日

オブリビオン(ネタバレあり)



オブリビオン観てきました。割とネタバレっぽいかもしれないので観る人は読まないように















今年入って3ヶ月に一回はSF映画の感想ブログやってますね(笑)



最近SF映画よく公開されますよね。


まぁ~ことごとく予告詐欺というか設定はワクワクするのに蓋を開ければ何だコレ?状態のが乱立していたので今回のオブリビオンも期待せずに観にいったのですが・・・



久々にSFやってくれましたね。


テットのデザインとテットが空から見える描写が個人的に凄くツボです!!




一月に観たルーパーは設定そのものミスリードが斬新で。4月に観たクラウドアトラスは哲学的な内容でしたが、いやー、やっと王道で来てくれたかと。



世界観設定がしっかりしています。


いたるところにSFの記号が練りこまれていて、全く退屈させません。



しかし、逆にSF的記号を入れすぎて「この設定、どっかで見たことあるぞ?」と感じる事はありますね。


また、この映画の矛盾しているというか腑に落ちないところは設定はしっかりしてるけど肝心の人間描写が凄い適当なんです。

そこが勿体無いかな。






原作はなんなのか分からないのですが、実にフィリップ・K・ディックっぽいなぁと思いました。


ディックではないのは間違いないのですが、間違いなくディックの影響を受けているでしょうね。


自分自身の存在定義。ディストピアなのかユートピアなのか。管理しているのかされているのか。

ディックの作風まんまですよね。













ここから壮大なネタバレ




















僕がこの作品で最も評価したいのはテットの中の人工知能だったりします。




スカヴが実は人間だったとか正直序盤でわかります。そして、人間とわかれば、必然的にテットの中が宇宙人だということも予想されます。


無論予想通りでしたが、唯一違ったのがテットの宇宙人が人工知能一個だけだったということです!!

人工知能だったという事はソレを作った文明があるということなんですよ!!!


僕はてっきり序盤の「とにかくスカヴが暴れまくった」という設定から宇宙人が野蛮なよくある侵略系宇宙人でありがちな結果になるだろうと完全に思っていたのですが。 (だってクライマックスどう見てもインデペンデンスデイじゃん!!!! )それが人口知能だということは、どこかでソレを作った知的生命体がいて、それが何一つ描写されていないところが凄くSFっぽい!!!!



ここが凄いクラーク宇宙のランデブーとかその辺を連想させますよね。



テットは誰が作ったのでしょうか? 渋い。







と絶賛していますが、かと言って今まで観たSF映画ベストシリーズには入りきらないですね。

最近のはなーんか違う。なんなのか分からないのですが、なーんか違うんですよ。




んーーーなんなのでしょうね・・・